XiaomiがAppleと言われる理由
Xiaomi端末でいいなと思うのは、中国らしからぬ垢抜けた感のあるユーザインターフェース MIUI です。
この秋までには、MIUI9 が公開され着実にバージョンアッップを重ねています。
このユーザインタフェースのデザインがAPPLEに似ているため中国版APPLEと呼ばれるのだと思います。
Andoroidなのに・・・全部表に出てる。
iphoneを使用したことがある方はわかると思いますが、Windowsで言うデスクトップという概念がありません。画面上に見えているのが端末にインストールされているアプリになります。
それと比較すると、Androidは、Windowsのように、「すべてのプログラム」と「デスクトップ」がありますので、画面上で表示したくないアプリは表に出さなくても良いのです。
個人的には、ここが一番大きな違いだと思っています。
それにはそれぞれのプラットフォームの考え方の違いが見え隠れしています。
APPLEが目指しているのは、箱庭ではないでしょうか。手のひらの中ですべてがスムーズに連携する環境を提供するのが、iOSという気がします。
表に見えるアイコンはあくまでもアプリです。設定に関する要素が見えることはあまりありません。これが直感的な操作に直結しています。
Androidが目指しているのは、カスタマイズ性じゃないでしょうか。よく言えば使用者の好みに仕上げて楽しんください。と言われている気がします。できる人にはいいのですが、できない人には苦痛です。
この違いについては好みです。好き好きなのです。
WindowsとAPPLEの考え方に共通する違いが同じように見え隠れします。
Xioamiは、Androidの良さと、APPLEの良さを、MIUIで実現しようとしているのだと思います。
しかし、GOOGLEキーボードなどのアプリのアイコンは、隠したいのです!
設定に起因するアイコンは邪魔です。表に出て欲しくないアプリが、Androidを使いやすくしようとすると入れる必要があります。
それは、MIUIでも同じです。Xiaomiは非常に優れた独自のアプリをプリインしてくれています。それは、MiCLOUDで統合されています。
この発想もAPPLEと似通っています。ただ・・個人の中国に対する偏見ですが、信用できないのです。これが、Xiaomi MIUIの欠点です。
Xiaomiが目指す姿は?
MIUIインターフェースを使っていて、ビジョンが見えてこないのです。
一つ一つは、洗練されていて速度も早い。端末のデザインも非常に優秀です。クオリティも高く、私は個人的にXiaomiという企業は好きです。
Androidでは珍しく、MIUIがバージョンアップを重ねていっていますが、古い端末にもアップデートを提供しています。この考え方は日本のスマホメーカーは見習って欲しいです。MI5以前に発売されたMi4やMi3にもMIUI9は提供されると思います。
ただ、MI5を使っていても、高性能を手軽には伝わるし素晴らしいのですが、
手のひらでこんなエクスペリエンスを提供するよ!
というメッセージを感じないのです。贅沢な要望なのかもしれませんが、CPUが高性能、カメラが綺麗 だけでは魅力が薄いのです。
APPLEをコピーしているだけではダメなんだと思います。
一つ一つの部品がIphoneを越えても、超えられない壁があるような気がします。
Xiaomiほどの技術力があれば、提供できるように思いますが思想を込めていくということは本当に難しいのですね。
あらためて、スティーブ・ジョブズの偉大さを感じます。